テストステ論

高テス協会会長が, テストステロンに関する情報をお届けします.

恥ずかしい老人

現在, 日本の将来にとって最大の足かせとなっているのは, 老人たちの存在であるというのは誰も疑わない. 日本は世代間格差が極めて高い国であり, 老人たちの生活を支えるために我々若者は働いている. 手取りが低いので服も買えず, 当然, 結婚なんか出来るわけがない. 結婚をしても子供を設けることは金銭的に不可能だろうと思う. 遡って, そういう男と結婚したい女がいるかというと, いるわけがないからやはり結婚出来ない. すべては老人のせいだ.

その髭面の若者は, 日本に旅行に来ているのだろう. キャリーバックと地図を片手に電車に乗ってきた. 私の目の前の席に座った. 何か困ったような顔をしていると思ったら隣の老人に話かけた. 聞き取れなかったがおそらく「宝町に行きたいがどこで降りればいいのだ」という感じのことを聞いたのだと思う. 老人は何も返事をせず, その若者の地図を手に取り, 何かを探しているふりをしている. 宝町はそこから2-3駅であり, アナウンスを聞いて降りればいい. 日本の電車のアナウンスはカルトレインと違って親切なので, 聞き逃すことはない. 宝町につき, 若者はそこが彼の目的地ではないかと気づいた. しかし老人は地図を放そうとせず, ずっと地図を見ている. 若者は何かおかしいと気付き, SHIT!と小さく言ったあと, 「今のが宝町だったようだ. 次の駅で降りて引き返す」と老人に言うが, 老人は何も反応せずただ地図を眺めている. その後若者が何度「次で降りる」と言っても地図を放そうとしない. 最後には地図を奪い, 次の日本橋で電車を降りていった. 老人は終始, 一言も発しなかった.

事の本質はきっとこうだろう. 老人は若者の言うことを1ミリも理解していなかった. 何を言ってるのかはわからないが, 何もしないでは恥ずかしいと思ったのだろう. どこかの会社でそこそこ偉くなって, この前引退したプライドが, 英語が分からないことがバレることを拒んだ. これはやる仕事がないので一日中ウェブサーフィンをする社内失業者と同じだ(そしてそれが現在の私だ). そこで彼は地図をただ黙って眺める作戦に出た. 話を理解して, 相談に乗ってるふりをしてその場をやり過ごそうとしたのだ. しかし結局, 老人は会話の内容について何も理解していないことが明らかになったし, 却って恥ずかしい思いをしたのであった.

これから2020年東京五輪に向けて日本は国際国家になる必要がある. そこで提案. 英語で道案内すら出来ない老人は恥ずかしいので東京から出ていけ. お前らの英会話学習を補助する気は毛頭ない. ただ出ていけ. そしたら日本の若者が適正な価格で東京に住めるようになるし, TOKYOはより国際的な都市になれる.

このストーリーには3つの教訓がある.

1つ目は, 分からないなら分からないとはっきり言うことも大切だということだ. 自分がどういう地位にあろうと, 分からないものは分からないとはっきり言う. これが人間としてまず重要だと思う. つまりこの老人はそれすら出来ない人間失格ということだ. 分からないことを表明するのにはソーリーで十分だ.
2つ目は, 旅行者の若者は日本のおじさん以上は英語力が極端に低いということを事前知識として知っておくべきだったということだ. 目の前にakiradeveloperがいたので, 彼に聞けば宝町でスムーズに降りることが出来ただろう. 彼は最後の最後まで, その老人が英語を理解していないことを理解出来なかったのだと思う. つまり, 嫌がらせをしたと思ったことだろう. 悲しいことだ.
3つ目は, 私は若者と老人のやりとりに介入して助けるべきだったということだ. しかし私はわざとそうしなかった. 日本の老害を経験することも旅行者にとっては良い経験になると思ったからだ. もちろん, こうやってブログのネタに出来ると思ったからでもある. しかし最大の理由は, 介入したら老人が逆上して殴りかかってくると思ったからだ. 私は会話を見ていてすぐに, その本質に気づいたので, これは君子危うきに近寄らず, しゃしゃり出たら老人に怒鳴られるだろうし殴られるかも知れない. そう思ってやめたのだ.

まるで, 日本企業あるいは日本の問題そのものを見ているようだった. 日式企業では, 会議室にいることが重要であり, そこで発言することは重要ではない. 会議室で時間を過ごすだけで, 内容を理解し, 自分の意見を発したことになるのだ. これは会議室を仕事場に置き換えても同じであるし, 外国人への道案内に置き換えても同じである. あるいは老人は, 恥ずかしいからという理由以上に, ただ相談に乗ってあげるふりをするだけで良いと思ったからそうしていただけかも知れない. だとすると悪いのは, 日本にわざわざ来てくれた若者が合計2駅分人生をロスしたのは, 日式企業のせいとなるのだろうか. そしてその日式企業は日立なのだろうか.

いずれにしろ, 恥ずかしい老人はTOKYOに必要ない.