テストステ論

高テス協会会長が, テストステロンに関する情報をお届けします.

(writeboost report) 進捗

ミクラスがwriteboostのテストを始めた. http://www.redhat.com/archives/dm-devel/2013-October/msg00004.html

さまざまなマシン, さまざまなパターンで潰しにかかっているように思う. マイクがGOを出したのだと思う. ミクラスが専任でwriteboostのテスターに割り当てられた可能性がある. これがオープンソースの醍醐味だ. オープンソースプロプライエタリなコードより, 遥かに品質が高い. Linux自体品質が高いが, 特に, device-mapperのようにレッドハッドの資本がついているところでは, 品質はより高くなる. 凡庸なテスターが100人つこうが1000人つこうが, ミクラスのように優秀な人間の行う的確なテストを実現することは出来ない. また, ミクラスは「この点が悪いかも」という推測までつけて返してくれる. 実際に動かして現象を見た人間はそこまでしなければいけない. そしてそれには, ソースコードレベルで理解出来る技術が必要となる. 適当にウェブ画面をぽちぽちするようなテスターなら良いだろうが, カーネルやストレージというレベルの高い技術になれば, テスターも開発者である必要が出てくる. 骨のある開発者であればなおのこと, 他人の書いたコードのテストなんかしたくないわけだ. これが分かっているから, ミクラスの努力には敬意を表し, 最善の努力で報いねばならない. 僕だったらこう感じる. 「おれは開発者だ. なぜテスターなんかしなければいけないんだ. プライドを穢された」. そこまで感じてるかどうかは知らないが, 全く無感情ではないだろう. もしかしたら, 生意気で隙のない糞ガキのコードを潰すことに情熱を燃やしてるかも知れませんけど. なんとなく, 執念を感じる.

とりあえず, performance problemというのに速攻で対処した. http://www.redhat.com/archives/dm-devel/2013-October/msg00007.html

単に, 僕の最適化不足だった. しかも結構重要なパスをサボっていたからこのままリリースされていたら微妙なことになっていた(バグではないんだけど. 不必要に臆病だった. そういうことをする人間だと世界に失望されてしまう). ミクラスの的確な指摘に感謝したい.

ジョーは, デイヴへの反論を代弁してくれた. 彼の指摘は正しい. http://www.redhat.com/archives/dm-devel/2013-October/msg00000.html 続いて, ミクラスも何か提案をしているが, たぶんこちらは間違ってる.

これから僕がすること:

  • ミクラスの指摘について検討する必要がある. ワークキューまわりのデッドロックうんぬんについてはかなり厳しい気がするが, コードはあるのだし, 出来る限りのことをして, 最低でも提案までは繋げようと思う.
  • writeboostにおけるpersistent memoryの応用案について, 提案をしておきたい. 理由は大きく二つ: (1) writeboostはマージされたあとも伸びしろがあります. 奥さん一本どうですか? (2) 10/21のミニサミットに向けて, persistent memoryへの理解を示しておきたい. こういう使い方をしたいという視点から, APIの議論に絡みたい. また個人的にも, 提案の過程で学べることに価値を感じる.

persistent memoryについては, Linuxにおいても部分的に利用可能になる日は遠くないと感じている. 大事なことは, 出てきたものを利用する努力をすることではなく, こういう使い方をしたい, あるいは, そういう部品が出てきた時により良くなるシステムを先々考えることじゃないかな?それが研究開発というものではないかな?現状の議論としては, https://lkml.org/lkml/2013/9/4/555 らへんを参考にしてください. 僕はこの分野とストレージで絡んでいきたい. writeboostは, persistent memoryの最高の成功例になる. もちろん毎度のこと, すべて読み切り済です.