テストステ論

高テス協会会長が, テストステロンに関する情報をお届けします.

(dm-lc report) はじめてのパッチ反論

ソフトウェアの世界では, 誤ってるものは誤ってると言う方が好ましいし, 好まれる.

クマーが今朝送ってくれたパッチには誤りがあると思った. その旨を思い切って反論してみた.
http://www.redhat.com/archives/dm-devel/2013-July/msg00144.html

このまま取り込んでしまい, 次のコミットで自分が修正するのが最速だと思うが, そういう日本的なやり方はオープンソースではむしろ好ましくないと思った. 人との不和を避けることばかりで, ろくに反論も出来ないようでは, 技術的に正しい方向を向いていくとは到底思えない. ここはむしろ反論して, 誤ってるから修正してまたパッチ投げてくれと言う方が良いと判断した. また, 非常に初歩的な誤りなので, 何か試されているのではないかと思った. 日本人は議論が出来ないというのは世界の常識なので, 日本人である私がdm-lcのメンテナとしてやっていけるのかどうか試した一手なのではないかと, これはたぶん邪推した. 何ごとも経験だと思う. こんなに簡単なパッチで反論する機会はなかなかない.

ところで, dm-develアーカイブを見てみると, ここ4日に投稿された11件のうち, 7件はdm-lcに関するものである. 非常に精力的に開発されている感が出ていて良いと思う. JoeやKumar以外にも, dm-lcに対してコメントをくれたり, パッチを送ってくれる人がいるとなお良いと思う. そしてそれが日本人であれば良いと思うが, 期待出来ないだろう. 彼らは引きこもりだ. もっとオープンになろうよ.

この数週間で, ものすごく良質な経験をしていると実感する. dm-lcを自分から仕掛けていって, 経験する基盤を自分で作るあたり, おれはやっぱり只者じゃねーなと思う.

ところで, こうやってブログを書いている間にも返事が来た. 私の指摘が正しいのでresendするとのことだ.
http://www.redhat.com/archives/dm-devel/2013-July/msg00145.html

そういえば, 以前にもThrust(CUDAのライブラリ)で同様の感覚を味わったことがある. 簡単な質問だが, すぐに返ってきた.
https://groups.google.com/forum/#!topic/thrust-users/iXsRl8IzDG4

このスピードがオープンソースだ. お茶をすすりながらだらだらと一日中会議をしているようじゃ, 全くダメなんだろうね.

(追記)
v2 patchはすぐに送られてきた. 問題ないだろう. mergeした.
http://www.redhat.com/archives/dm-devel/2013-July/msg00146.html

オープンソースの世界は, こうやってどんどん先に進んでいく. そしてこれがきっと, 本物のIT企業のスピードなんだろうと思う.